【北中城】米ハワイ県系4世のシャーリー・サチエ・比嘉・オーコナーさん(31)が北中城村喜舎場に住む親戚を探し当て、このほど対面した。手がかりが少なく、「一生見つからないと思っていた」という親戚と会えた喜びに満面の笑みを浮かべた。

父方の親類を探しあてたハワイ県系4世のシャーリーさん(前列中央)と親類の安里さん(同左)妻清子さん(同右)。(後列左から)ケリーさん、佐伯さん=4日、北中城村喜舎場

 資料によると、シャーリーさんの父方の曽祖父・比嘉昌栄さんは喜舎場出身で1918年、17歳でハワイへ渡った。母方は広島がルーツ。シャーリーさんは2016年5月、夫ケリーさん(32)の米軍嘉手納基地への赴任に伴い、来沖。昌栄さんのハワイ渡航時のパスポートを唯一の頼りに親戚を探していた。

 昨年12月に初対面したのは昌栄さんの兄の息子、安里繁雄さん(86)。1月4日には写真を見ながら語り合い、「両親の話や漠然とした記憶がつながってうれしい」と喜んだ。昌栄さんの家のアルバムには父昌亀さんらが50年以上前にハワイを訪ねた時の写真や、シャーリーさんの祖父母、父デレックさん(64)の子ども時代の姿もあった。

 シャーリーさんにとって沖縄は、小さな頃から身近な場所だった。父が弾く三線を一緒に練習し、祖母はサーターアンダギーを作ってくれた。以前から「沖縄に行きたい、文化を知りたい」と願っていたという。

 ルーツ探しは2007年から家族と始めた。きっかけは、姉が結婚する際に家族の名前「比嘉」を受け継ぎたいと希望したこと。ハワイに親族はおらず「ルーツを確かめたい」とハワイ大学に調査を頼んだが、分からなかった。 それだけに、対面に家族も大喜び。スマートフォンのビデオ通話をつなぐと、デレックさんは「すごいうれしい。やっと見つけた。お会いして一緒に三線を買いに行きたい」。繁雄さんも「歓迎します。祖先が生まれた所を案内したい」と笑顔で応えた。

 シャーリーさんの願いをかなえるため、沖縄勤務を希望したケリーさんもホッとした表情。通訳を買って出た友人の佐伯絢さん(30)も「本当によかった」と笑顔で見守った。

 「ハワイにも比嘉はたくさんいるけど、沖縄には比嘉がもっとたくさんいた。親戚は絶対見つからないと思った」とシャーリーさん。繁雄さんから「またいらっしゃい」と声をかけられ、うれしそうに「はい」とうなずいた。