本紙くらし面で週1回連載している「ハマってます!」。趣味やボランティアを見つけ、はつらつと生きている高齢者を取り上げた企画だ。スタートから13年余り、600人に達した

▼定年後の生き方にスポットをあてるが、60代の人が掲載された際、「若すぎる」「イメージと違う」などの声が相次いだ。今ではおおむね満70歳以上の人を紹介している

▼「人生七十 古来稀(まれ)なり」と中国の詩人・杜甫の詩にある。昔から70歳まで生きる人はめったにいない、と寿命の短さを嘆いているとも言えるが、今や人生80年時代である

▼日本老年学会などが高齢者の定義を「65歳以上」から「75歳以上」に見直すよう提言した。半世紀以上も使われてきた定義を10歳も引き上げている。体力や知力が若返っていると判断し、65歳以上を高齢者とするのに否定的な国民意識も取り入れた

▼60、70代といっても若々しい人はたくさんいる。ばりばり働いている人や積極的に活動する人に対して、お年寄りや高齢者、老人という言い方は、失礼なのかもしれない。本人や家族にもそんな気持ちは恐らくない

▼年齢とともにさまざまな面での衰えはいかんともしがたいが、やはり健康に過ごしたい。65歳であろうが75歳であろうが、体力も気力も充実したそんな高齢者を目指したい。(玉寄興也)