人間と性について考えるセミナー「平和をつくる性教育~沖縄からの発信」(主催・県“人間と性”教育研究協議会など)が7日、西原町の琉球大学で開かれ、沖縄タイムスの謝花直美編集委員が「沖縄戦・占領・性暴力」をテーマに講演した。医療・福祉や教育関係者ら約40人が熱心に耳を傾けた。

謝花直美編集委員が「沖縄戦・占領・性暴力」について講演したセミナー=7日、西原町・琉球大学

 謝花編集員は1854年、琉球に滞在していた米水兵が女性を暴行した「ボード事件」が沖縄の女性に対する米兵の最初の性暴力と説明。戦前・戦中には日本軍による暴行があり、県内各地に設置された慰安所には、朝鮮出身者や県内の遊郭で働いていた女性が日本兵の相手をさせられていたと語った。

 また本土復帰前は琉球警察に米軍犯罪の捜査権がなく、女性を暴行しようとした米兵を取り押さえる最中に銃で撃たれて亡くなった警察官もいたと説明。

 復帰後も日米地位協定の不平等な体制が続き、平和な生活を守るための機能を果たしていないと指摘し「つらい体験をした人の声を聞き、支えることが必要。社会の不正義を変えることが今の時代に必要ではないか」と訴えた。