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  • 沖尚高生2人が全国で初めて国際バカロレア(IB)資格を取得した
  • IB資格はハーバードなど世界の大学が採用している教育プログラム
  • 自己解決能力や論理的思考力の育成に重点を置き、授業は日・英語で

 沖縄尚学高校の3年生2人が、世界各国の大学入学資格として用いられている教育プログラム「国際バカロレア」(IB)資格を取得した。IBは国際バカロレア機構(ジュネーブ)が推進するプログラムで、所定のカリキュラムを履修し、試験に通ると得られる。国内では、科目の一部を日本語で受講可能な「デュアル・ランゲージ・ディプロマ・プログラム(日本語DP)」が推進されており、このプログラムとしては宮城県の1校と並んで全国初の取得となった。

国際バカロレア資格取得で笑顔を見せる餅田彩葉さん(左)と林暁楠さん=6日、那覇市国場・沖縄尚学高校

 11月にあった試験に合格し、IB資格を得たのは、国際文化科学コースの林暁楠(しょうなん)さん(17)と餅田彩葉(いろは)さん(18)。昨年同校が高校では県内初のIB認定校になり、2人は2年生からカリキュラムをこなし、最終試験をパスした。

 IBは知識だけでなく、自分で課題を見つけて解決する能力や、論理的思考力、コミュニケーション力などの育成に重点を置く。子どもの年齢に応じて3種類のプログラムがあり、沖尚は高校に相当するディプロマプログラムを取り入れ、英語と日本語で授業を実施。生徒は論文作成や討論などを通して、自分なりのものの見方や批判的思考を培っている。

 IB資格はハーバードやオックスフォードなど世界の有力大学が採用しているほか、国内でも入試に導入する大学が増えている。

 林さんは「IBは大学受験の幅が広がるだけでなく、社会に出てからも役に立つ力をつけることができるのが魅力」と説明。カリキュラムをこなすのもそうだが、2週間に及んだ試験も「苦しかった」といい、「結果が出てうれしい。将来は国際弁護士になりたい」と目を輝かせた。

 餅田さんは当初「英語での授業がほとんど分からなかった」という。しかし今は語学力とともに、「いろいろな角度で何度も考える『一生ものの力』を得た」とにっこり。現在、米国やカナダの大学を受験中で「文化人類学を学びたい」と意欲を見せた。