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  • 浦添市の沖縄そば専門店が、毎週木曜日に子どもそば食堂になる
  • 2016年8月に開始、周辺のごみ拾いをした子にそばを提供している
  • 店の大将は「社会の仕組みや奉仕の楽しさを伝えたい」と語る

 沖縄そば専門店の「いしぐふー」港川店(沖縄県浦添市)では、毎週木曜日に子どもそば食堂がオープンする。店周辺のごみ拾いをした“お礼”に子どもたちへそばを提供。大将の池原賢さん(54)は「ただそばを食べるのではなく、子どもたちに社会の仕組みを教える場にしたい」と話す。(浦添西原担当・伊禮由紀子)

子どもそば食堂で居場所づくりに取り組む池原賢さん(中央)らスタッフ=「いしぐふー」港川店

 木曜日の午後4時。学校帰りの子どもたちが「こんにちは」と元気よくあいさつをしながら、店に集まってきた。店長の稲福光治さん(36)らスタッフからごみ袋を1枚もらうと、店周辺を歩きながら袋いっぱいになるまでごみを拾う。

 「よく頑張ったね」。ごみ拾いを終えた子どもたちをスタッフが優しく迎え入れ、出来たてのそばが振る舞われる。ただ、中途半端で帰って来ると「まだ足りない」と指導が入ることも。池原さんは「そば食堂は誰でも来ていい場所。ただ、やったことに対して対価がもらえることや奉仕することの楽しさを伝えたい」と意義を語る。

 子どもを取り巻く問題が報じられる中、「何か子どもたちにできないか」と昨年の8月からスタートさせた。今では毎週約30人の子どもたちがお店に顔を見せる。そばを食べ終わると自分で食器を片付け、友だち同士で宿題をしたり、おしゃべりしたり家庭のような雰囲気が漂う。

 「子どもたちの笑顔を見たら、うれしいでしょ」。池原さんは、地域や社会全体で子を育てる風潮が広がればと取り組みを続けるつもりだ。

 子どもそば食堂は、毎週木曜午後4時~同5時半(夏場は午後6時)まで。問い合わせは、電話098(879)7517。