【仲地清通信員】「台湾の南の島に住む琉球人に会いたい」。そんな思いで台湾の南の島を旅した。台湾第2の都市・高雄市の沖合に位置する「小琉球島」だ。目立った産業はなく、パイン、キビ畑も見当たらない。目立つのはサンゴ礁の海と道教のお寺だけ。夏に台湾本島から来る若者相手の民宿とレンタルバイクや自転車、白沙観光漁港と大福漁港の二つの港が島の経済を支えている。以下、島の表情をルポする。

文字通り島の薬局だ

島の村役場に当たる「琉球郷公所」

市場にももちろん「琉球」の文字

島の特産の一つ、豚肉でつくる琉球ソーセージ「琉球香腸」

台湾・小琉球の位置

文字通り島の薬局だ 島の村役場に当たる「琉球郷公所」 市場にももちろん「琉球」の文字 島の特産の一つ、豚肉でつくる琉球ソーセージ「琉球香腸」 台湾・小琉球の位置

 小琉球は台湾南の県「屏東県」に属し、県の統計によると4350戸、人口は1万2493人(2016年1月)。1736年に建立された古い碧雲寺など仏教、道教の寺が約60、民宿が80軒もある。高雄市の南にある東港から定期船で30分、往復で約400元(1200円)で行ける台湾唯一のサンゴ礁の島だ。

 夏のシーズンは若者を中心にリゾート客で民宿がいっぱいになるというが、冬場の12月は観光客はまばら。それでもレンタルバイクを連ねた若者のグループがツーリングを楽しんでいた。

 「琉球○○民宿」「琉球夯浮潜(ダイビング)」などさまざまな「琉球」の看板が乱立する小琉球島に到着。そして「小琉球人」と出会った。

 私が「我是大琉球人(私は大琉球人です)」とあいさつすると、最初はきょとんとした小琉球人は、台湾の北にある「大琉球島の人=沖縄の人」と理解し、納得した様子。それ以後、どこ行っても「我是琉球人」で通した。