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  • 中国人に人気のラーメン店は「暖暮」。台湾・香港人は「通堂」
  • 那覇市が設置したWi‐Fiアクセスポイントの言語別傾向を分析
  • インドネシア語が多い泊いゆまち付近はマグロ漁船実習生の影響か

 那覇市とNTTグループが外国人観光客に関するWi‐Fiアクセスデータの分析を進めている。ツイッターに投稿された観光客の生の声とセットで分析し、何時ごろ、どこにどんな言語圏の人が集まっていたかを把握。例えば同じラーメン店でも、中国人が那覇市牧志の「暖暮(だんぼ)」を好む一方、台湾・香港人は同市金城の「通堂(とんどう)」を好んでいることが分かった。Wi‐Fiデータは将来的に民間へ有償提供してビジネスに役立ててもらい、那覇市が設置しているWi‐Fiアクセスポイントの維持管理費(年間約1900万円)に充てたい考え。(政経部・平島夏実)

外国人観光客がWi-Fiにアクセスした場所を言語別にまとめたヒートマップ(那覇市提供)

 調査では、昨年4月から8月、コンビニや店舗を含めた那覇市内のアクセスポイント約1千カ所で把握した計1万7500アクセスについて言語別の傾向を分析した。

 英語、台湾・香港語(繁体字)、中国語(簡体字)のアクセスとも国際通りに集中。免税店や大型商業施設のあるおもろまちエリアの訪問も目立った。

 台湾・香港語は、ゆいレール小禄駅周辺にも多く、アクセスと同時期に同エリアから投稿されたツイッターを分析すると、ラーメン店「通堂」の記載が相次いでいることが分かったという。

 一方、中国語は沖映通りで、美栄橋寄りの部分は空白に近く、ラーメン店「暖暮」とむつみ橋の間に偏っていた。那覇市は、首里城周辺のラーメン店をPRすることで、首里城の近隣にも足をのばしてもらえる可能性があるとみている。

 また、泊いゆまち付近ではインドネシア語によるアクセスが多く、まぐろ漁船に乗る技能実習生にインドネシア人が多いとみられることも分かった。泊いゆまちが営業していない午後7時以降、同エリアで英語のアクセスが増えることについては背景を調査中だという。

 那覇市は分析結果を施策に生かすだけでなく、民間事業者からの需要を見極めた上で有償提供も検討する考え。同市観光課の長瀬達也主事は「Wi‐Fiデータで数量を把握し、SNSで生の声を拾うと、従来のアンケートでは分からなかったリアルな現状分析ができる。ビッグデータの分析結果を市民にしっかり還元していきたい」と話している。