【名護】帆かけサバニの公開造船が5日、名護城公園せせらぎ広場で始まった。2月までの建造期間中、誰でも自由に見学し、作業があれば手伝うこともできる珍しい取り組み。サバニ文化を復興させようと、市内を拠点にする愛好家グループ「フーカキサバニ」が企画した。

木材などに泡盛などをまく(左から)森さん、長嶺さん、武林さん=名護城公園せせらぎ広場

 建造するのは石垣市の船大工の元に通って勉強してきた長嶺誠さん(35)=南城市。一から手掛けるのは初めてで、「私の寿命よりも長く海に浮かぶサバニを造りたい」と意気込む。「ワクワクする」と語る助手の武林多加志さん(56)=糸満市=ともども、南部から可能な限り毎日通う。

 サバニはフーカキサバニの活動に賛同した神奈川県の会社経営、佐藤道明さんが応援の意味で注文した。舟が完成したら寄贈するという。フーカキサバニの森洋治代表(58)は「せっかくだから造るところから多くの人に関わってほしいと考えた。だって楽しいじゃないですか」。

 5日の起工式は早速、保育園児ら100人以上が参加してにぎわった。森さんらが木材に泡盛、塩、米をまいて作業の安全を願った。

 サバニの主な材料は宮崎県日南市の飫肥杉(おびすぎ)。長い木材は7・7メートルあり、切り出して造る舟は全長約7・5メートルになる見込みだという。2カ月ほどで完成させ、乗船会を開く計画。

 造船中はいつでも見学ができる。船体の形が既にできた帆かけサバニも置いてあり、紙やすりをかける作業などを手伝うこともできる。問い合わせはフーカキサバニ、電話090(2585)6087。