台湾発の大型クルーズ船で来沖した台湾人の男3人が覚醒剤約6キロを密輸したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の容疑で県警に逮捕されていたことが10日、分かった。密輸に関係した別の台湾人の男3人と合わせ、覚醒剤約17キロ(末端価格11億9千万円相当)を押収。捜査関係者は急増する外国クルーズ船の入国検査が簡易にとどまり、沖縄が台湾ルートの薬物密輸中継地になっている可能性を指摘している。

 沖縄地区税関は同日、先に逮捕された3人を関税法違反(輸入未遂)の容疑で那覇地検に告発した。捜査関係者によると3人は昨年12月20日、台湾発のクルーズ船で来沖し、腹に覚醒剤を巻き付けるなどして入国を試みたとみられる。

 後に逮捕された3人は受取人として一時、那覇市内に滞在。県警が潜伏先を警戒していたが逃走し、その後、本土で逮捕された。

 県内では昨年6月、国内最大の押収量の覚醒剤約600キロを輸入しようとした台湾人4人が起訴されている。捜査関係者は台湾マフィアが600キロの「穴埋め」として、密輸攻勢をかけている可能性も指摘。「一度に数千人の乗客が下船するクルーズ船では入国検査がおろそかになる。密輸犯も通関業務の人員不足を見越し、沖縄に目を向けている可能性がある」と危機感を強めている。