沖縄県南風原町津嘉山の小学校教諭城間優子さん(47)が染めた紅型の晴れ着を、長女ふみ桜(よ)さんが着て町の成人式に出席した。母親は制作中に約40日間入院し、点滴しながら作業を続けた。ふみ桜さんは、白地に鮮やかな花が咲く着物に「城間家の宝物として受け継がれるはず」と感謝した。

城間優子さん(左)が染めた紅型の振り袖を羽織る新成人の長女・ふみ桜さん=8日、南風原町立中央公民館

 華やかな紅型が好きな優子さん。「娘に成人式で着てもらいたかった。そのうち欲が出て、自分で染めたいと思うようになった」と笑う。宜野湾市の工房「染千花」の知花千賀子さん(62)、幸修(ゆきなが)さん(29)親子の紅型教室に2011年、通い始めた。

 仕事が忙しいこともあり通えなくなったが、昨年1月「長女の成人式が1年後だ」と一念発起して再開。長さ16メートル、幅36センチの絹を染める作業を始めようとした同年6月、人間ドックで肺病が判明し入院した。肺に穴が空いていた。