沖縄県名護市安部の海岸で大破したオスプレイ=12月14日(本社チャーターヘリから)

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、名護市安部の海岸で大破した事故から1カ月。原因が判明しないまま、事故につながった空中給油訓練が再開されました。飛行中止を求める県の訴えは届かず、地元の不安は高まるばかりです。これまでの騒音被害や事故など、オスプレイをめぐる沖縄タイムスの記事を振り返りました。(沖縄タイムス+プラス編集部)

(1)住民悩ます夜間騒音

【資料写真】米軍普天間飛行場のオスプレイ

 

夜10時以降もお構いなし

日米の航空機騒音防止措置では午後10時以降の飛行が制限されていますが、普天間飛行場周辺では2016年6月に3日連続でオスプレイなどが深夜に飛行。普天間中学校では6月8日午後10時46分ごろ、ゲームセンター店内に相当する最大88.5デシベルの激しい騒音を記録しました。

オスプレイなど3日連続、夜10時以降の飛行(2016年6月12日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/4709
オスプレイ夜間飛行2.3倍 前年度60回から137回に(2015年10月8日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/19571

 

住宅真上を何度も通過

沖縄県宜野座村城原区では、住宅上空を何度も飛行するオスプレイに悩まされています。2016年7月25日夜には、住宅真上を12回通過。「うるさくて眠れないし、無灯火で、墜落しないか不安だ」と住民。自宅のテーブルやいすも震え、「振動もひどい」と怒りの声を上げました。

オスプレイ3機、夜間に低空飛行(2016年7月25日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/54745
「正直怖かった…」オスプレイつり下げ訓練(2016年12月10日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/75145

 

 

児童が不眠になり学校欠席

ヘリパッド周辺の騒音が激化する沖縄県東村高江。児童が睡眠不足になり学校を欠席するケースも出てきました。2016年6月20、21の両日には、オスプレイの低空飛行訓練が深夜11時近くまで行われ、「騒音がひどく子どもたちが寝付けない」と住民。村は沖縄防衛局に2度にわたって抗議しました。

オスプレイ騒音で児童不眠、学校欠席も(2016年6月22日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/33290
夜7時~朝7時の米軍機騒音、6月は383回も(2016年7月20日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/54520

 

ハワイでは死亡事故も

2015年5月、ハワイで訓練中のオスプレイが着陸に失敗して炎上。米海兵隊は「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)」と公式発表しましたが、米主要メディアは「クラッシュ(墜落)」と報じました。乗員2人が死亡、20人が負傷しました。

米でオスプレイ着陸失敗(2015年5月19日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/14376
オスプレイ事故、死者2人に ハワイ(2015年5月22日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/14504
オスプレイ事故、砂が原因? (2015年7月19日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/16676

 

エンジン出力が一時低下

2014年10月、ペルシャ湾で米海兵隊オスプレイが強襲揚陸艦から離艦直後に一時的にエンジン出力が低下。パイロットが制御を回復し着艦しましたが、乗員2人が海へ脱出。うち1人が行方不明に。

オスプレイ発艦直後に失速 ペルシャ湾(2014年10月3日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/44664
「まれではない」リボロ氏(2014年10月4日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/44680

 

揚陸艦への着艦に失敗

2015年12月、米カリフォルニア州沖で輸送揚陸艦への着艦に失敗。機体の損傷が最も激しい「クラスA」の事故に分類されました。オスプレイは揚陸艦のふちに車輪が引っ掛かる形で止まり、乗組員は「海に落ちかるかと思った」。

オスプレイ 米で着艦事故(2015年12月14日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/21916
「海に落ちるかと…」(2015年12月15日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/21954