ニライ消防本部(平田浩一消防長)は11日、地上約40メートルの高層階で火災が発生したことを想定した大規模な救助訓練を、沖縄県北谷町美浜のホテル「ザ・ビーチタワー沖縄」(高さ81メートル)で行った。民間事業所の協力を得て、クレーン車や小型無人機「ドローン」を使った同本部初の訓練。ホテルや消防署員ら100人余りが連携を確認した。

14階から救助者に見立てた人形を民間クレーン車のかごに詰め込む消防署員と、左上空でその様子を撮影するドローン=11日、北谷町美浜のザ・ビーチタワー沖縄

 同本部が所有するはしご車は最大35メートル。救助者は高さ約40メートルの14階にいる想定で、那覇市に本社を置く重機リース業・金功重機のクレーン車が出動した。救助者に見立てた人形をベランダ越しに、クレーン車のかごに引き渡した。

 ドローンを扱う沖縄市の「Sky Synapse(スカイ・シナプス)」も協力し、高層階の現場の動画をリアルタイムで地上に送り、消防隊員と情報を共有した。

 同本部管内で、はしご車が届かない高層建物は計11カ所(北谷町10、読谷村1)あり、高層階で火災が起きた際の備えが課題だった。北谷町では今後も高層ビルが建つ計画があるため、訓練を行った。

 ホテルは津波が発生した想定の避難訓練などをしてきたが、高層階での火災想定は初めて。年に1度の休館日に合わせて従業員約30人が参加した。

 総支配人の宮城諭さんは「美浜のフィッシャリーナ地区では今後もホテルが建っていくが、私たちが模範を示したい」と述べ、今後は学校現場と協力して訓練を行う考えを示した。