JTBグループは昨年12月、海外と県外の学生が教育旅行先の沖縄で交流するプログラムを初めて実現させた。アジアに近い沖縄を「若者にとっての国際交流のハブ」にする狙いで、マレーシアの公立国民中等学校(5年制)と茨城県立結城第二高校の生徒が首里城の正殿で自己紹介し合った。JTBは今後も企画内容を磨き、県内で一緒に買い物や観光施設見学、ホームステイ(教育民泊)を楽しむ行程を検討する。

沖縄を訪れ、茨城の県立高校や向陽高校の生徒と交流したマレーシアの公立国民中等学校のメンバーら=八重瀬町・向陽高校(JTBグループ提供)

 今回の国際交流に参加したマレーシアの学生は13~17歳の計15人。日本の修学旅行と違い、学校側が経済力のある学生に呼び掛ける「募集型」が主流となっている。

 学生らはJTBアジア・パシフィック本社の仲介で昨年12月17日に沖縄入りし、読谷村内でのホームステイを含め3泊4日滞在した。JTBは国内の修学旅行を多数取り扱っている強みを生かし、期間中に来県する茨城県の高校とマッチングした。八重瀬町の向陽高校を訪れ、国際文科2年生約80人と伝統芸能を披露し合う時間も取った。

 海外と日本の学校間交流は、テスト期間中や学期始め、学期末だと調整しにくい一方、修学旅行先での交流は実現しやすいとみて今回の企画が決まった。マレーシア側からも好評で、「今後、例えば国際通りで一緒にお土産を買うこともしてみたい」との要望も寄せられたという。 JTBは1982年、沖縄に初めて修学旅行の団体客を送った実績を持つ。日本の少子化やアジアの経済発展が進む中、昨年4月に「訪日インバウンドビジネス推進部」を設置した。学生全員が参加する日本型の修学旅行をアジア各地に広めつつ、訪問先としての沖縄の魅力を発信していく考えだ。