豪快で部下の面倒見が良く、困難な課題でも辣腕(らつわん)を振るう安慶田光男沖縄県副知事に、教員採用試験を巡って合格を依頼した疑いが浮上した。複数の証言がある一方で、本人は真っ向から否定している。

沖縄県庁

 「副知事から『よろしく』という話が来ている。どうやって断ったらいいか」「公平性の観点から絶対にできない」

 2016年度採用に向けて、1次試験が実施された後の15年夏。県教育委員会の内部では、ひそかにこんな対応策が話し合われていた。

 ある関係者によると、安慶田氏は複数の受験者の名前や受験番号が手書きされたメモを県教委側に渡していた。結果公表に合わせ、県教委側が依頼に応じられなかった旨を安慶田氏に伝えたところ、幹部が副知事室に呼び出されたという。

 この関係者は「露骨な圧力を感じた。支持者のためではないかと思った」と話す。別の関係者も「詳細は聞いていないが当時、副知事から採用試験の口利きが来ているという認識は持っていた」と打ち明ける。

 一方、安慶田氏は「名誉に関わる。断じてない」「(県教委と)人間関係もほとんどない。そんなところでやったら墓穴を掘る」と全面的に否定した。