沖縄県の安慶田光男副知事が教員採用試験で、特定の受験者を合格させるよう県教育委員会に依頼した疑いがある問題で、安慶田氏は18日までに翁長雄志知事と会談し、進退を含めた対応を協議した。安慶田氏は「採用を依頼した事実も記憶もないが、報道で知事に迷惑が掛かるため、辞任も考えている」との意向を伝えた。ただ、即座に辞任すれば、疑惑を認めたとの認識が広がりかねないため、当面は事態の推移を見極めることを確認した。

記者団の取材に答える安慶田光男副知事=18日午前11時半ごろ、沖縄県庁

 沖縄タイムスの報道を受け、県庁には18日午前から報道陣が集まった。安慶田氏は午前11時半ごろ登庁し、事実確認する記者団に「(口利きを)否定する。本当に記憶にない」と重ねて疑惑を否定した。

 翁長知事は18日午後、宮古島入りする前に那覇空港で記者団に「事実関係がよく分からない。本人(安慶田氏)は何も覚えがないと言っており、進退については(宮古から帰任した)後になる」と述べるにとどめた。

 一方、県議会の野党は18日、安慶田氏の疑惑と知事の任命責任を2月定例会で徹底追及する考えを示した。自民会派からは「疑惑を解明するため、百条(調査特別)委員会の設置も検討する必要がある」との声も上がっている。

 安慶田氏は名護市辺野古の新基地建設問題で、菅義偉官房長官との交渉役を担っており、進退に発展すれば基地問題への影響も避けられない。