「そのような事実は承知せず、なかったものと考えています」。2015年の沖縄県教員採用試験を巡り、安慶田光男副知事が特定の受験者を合格させるよう依頼した疑いが持たれている問題について、平敷昭人県教育長は19日、きっぱり否定した。しかし口頭で聞いたという範囲は現在の職員に限られ、当時の幹部ら関係者への確認は「少し整理してから答えたい」と明言を避けた。真相は、まだ見えない。

県教委の定例会後、記者団の質問に答える平敷昭人県教育長(中央)=日午後、県庁

 この日の県教育委員会の定例会で、委員の一人から報道について説明が求められると、平敷教育長は「働き掛けを受けたとの報告は受けていない。氏名や受験番号を伏せて合否の決定はしており、採用試験は公平・公正に行われたと考えている」と疑惑を否定した。

 しかし、その根拠ははっきりしない。

 県教育庁学校人事課の課長が複数の職員から話を聞いたとされるが、その手法や範囲は19日段階では明らかにされていない。何よりも現在の職員に限られ、当時在籍していた幹部らへの確認はまだだ。

 教育長や統括監、参事などの幹部は軒並み入れ替わっており、現体制に限っての調査がどこまで有効か判断しがたい。

 会合後、記者団から「はっきりさせるには当時の関係者に話を聞くのが手っ取り早いのでは」と問われた平敷教育長は、「それも含めて考えたい」「よく相談して対応したい」と述べるにとどめた。

 20日の翁長雄志知事の定例記者会見に同席し、より詳しい説明をするとした。

県教委の定例会後、記者団の質問に答える平敷昭人県教育長(中央)=19日午後、県庁