沖縄県は20日、2016年(1~12月)の入域観光客数が前年比85万100人(11・0%)増の861万3100人となり、4年連続で過去最高を更新したと発表した。外国人観光客は全体の約4分の1を占めて前年比58万900人(38・7%)増の208万2100人となり、初めて200万人を超えた。ここ数年は年度統計値が暦年統計値を上回る傾向にあることから、「16年度の入域観光客数840万人(うち国内客640万人、外国人観光客200万人)」の目標も達成される可能性が高いとみている。

県内の入域観光客数の推移

 16年の国内客は全体の約76%を占め、前年比26万9200人(4・3%)増の653万1千人。国内航空路線の提供座席数が前年比で2・7%増えたことや台風の影響が少なかったことを背景に、東京、関西、福岡、名古屋の全方面で前年を上回った。17年は、ほかの国内観光地との競合が続くものの堅調に推移する見込み。

 外国客は、16年12月末時点で就航している沖縄航空路線が週171便(前年同期比59便)に増えたことやクルーズ船の県内寄港が前年の約1・8倍に増えたことがプラス要因となった。うち、沖縄と直行便が就航している東アジアからが約8割を占めた。

 国別にみると、台湾が前年に引き続き最多を占め、前年比27・9%増の60万7300人。中国は51・5%増の44万9200人、韓国は44・8%増の43万1300人。中間層のクルーズ需要が拡大した中国が、前年に2位だった韓国を追い抜いた。4位は前年と同じ香港で、前年比16・5%増の22万1千人だった。

 県は、10年先の沖縄観光の基本方向をまとめた第5次県観光振興基本計画(12年度策定)で「21年度までに入域観光客1千万人」の目標を掲げている。現在、有識者や観光業界の関係者がメンバーの県観光審議会が中間見直しに取り組んでおり、目標値の上方修正も含めて議論している。基本計画は、審議会の答申を踏まえ来年3月中旬に見直される。

12月は8.1%増加、過去最高の66万人超 前年比で51カ月連続増

 県文化観光スポーツ部が20日に発表した昨年12月の入域観光客数は前年同月比8・1%増の66万3千人で、12月の過去最高を更新した。前年同月を上回るのは51カ月連続。

 内訳は、国内客が79・3%を占め、前年同月比8・3%増の52万5800人。年末年始の旅行需要に支えられ、東京、関西、福岡、名古屋の全方面で前年同月を上回った。

 外国人客は前年同月比6・9%増の13万7200人。前年に計4回入港した定員4500人の大型クルーズ船が入らなかったことが影響し、中国は16・4%減、香港は7・5%減。航空路線が拡充された台湾は33・8%増、増便があった韓国は24・2%増。

 1月は国内客は堅調の見込み。外国人客は春節(旧正月)の旅行需要で空路を中心に好調とみている。