9秒でまるわかり!

  • 宮古島市長選で、保守系無所属・現職の下地敏彦氏が3期目の当選
  • 翁長知事を支える「オール沖縄」勢力、保守系ともに分裂していた
  • 下地氏は陸自の配備を容認しており、防衛省は信認を得た格好に

 【宮古島】任期満了に伴う宮古島市長選は22日投開票され、保守系無所属で現職の下地敏彦氏(71)=自民推薦=が9587票を獲得し、3期目の当選を果たした。大型建設事業整備による経済活性化など2期8年の実績を強調。これまで築き上げてきた政府・自民党とのパイプを生かして財源を獲得し、今後予定する大型事業の着手で「さらなる発展へ」との訴えが支持を得た。陸上自衛隊配備は「容認」で、自身の当選が「配備容認の市民の意思表示になる」としており、防衛省は計画に信認を得た格好となった。

3選が確実となり支持者とバンザイ三唱をする下地敏彦氏(中央)=22日午後11時32分、宮古島市平良西里の選挙事務所(下地広也撮影)

宮古島市長選挙 得票数

3選が確実となり支持者とバンザイ三唱をする下地敏彦氏(中央)=22日午後11時32分、宮古島市平良西里の選挙事務所(下地広也撮影) 宮古島市長選挙 得票数

 下地氏は「公約を着実に実行し、宮古島を豊かで活力ある島にする。いたらない面があったところは謙虚に反省し、4年間、しっかりと行政を運営する。自衛隊配備容認の立場を理解してもらった。市民全体の意思として配備を進める」と話した。

 自民側は、翁長雄志知事と対峙(たいじ)する県内9市長でつくる「チーム沖縄」の勢力を維持した。来年に控える県知事選の前哨戦の一つを制したことで、2月の浦添市長選、4月のうるま市長選に弾みをつけた。

 一方、翁長知事は県内11市中2市にとどまる「オール沖縄」勢力を伸ばすことができなかった。県政発足後、市長選での勝利をつかめておらず、大きな痛手となった。

 選挙戦は、保守系から下地氏と前市議の真栄城徳彦氏(67)、「オール沖縄」の立場を掲げる奥平一夫氏(67)=民進推薦=と医師の下地晃氏(63)=社民、社大推薦=が出馬し、いずれの勢力も分裂した。新人3氏は市政刷新による行政健全化を訴えたが、現職の下地氏の支持基盤の強さに及ばなかった。

 当日有権者数は4万3401人(男性2万1445人、女性2万1956人)。投票率は68・23%で、8年前より2・97%下回った。

 下地敏彦氏(しもじ・としひこ) 1945年12月、宮古島市平良下里出身。琉球大学卒。県宮古支庁長、県漁連会長などを務め、2009年の同市長選に当選、2期目。