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  • 那覇市の78歳の女性が、「エイジレス・ライフ」実践者に選ばれた
  • 70歳で中学校教諭、75歳で幼稚園、77歳で養護教諭免許を取得
  • 看護師経験を生かしボランティアも。「地域に還元していきたい」

 【那覇】70歳を過ぎてから教員免許を取得するなど生涯学習を体現し、地域の「100円昼食会」運営などボランティア活動にも尽力する那覇市小禄の上原苗子さん(78)が、内閣府の2016年度「エイジレス・ライフ」実践者に選ばれた。上原さんは「免許取得に挑戦できたのも周囲に支えられてこそ。昼食会も地域の方が来てくれるから初めてできる。感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で話した。

「エイジレス・ライフ」実践者に選ばれた上原苗子さん。100円昼食会では約30人分の料理を作る

地域住民が集まり食事とおしゃべりを楽しむ「100円昼食会」。交流の場として好評だ=15日、那覇市・小禄泉原自治会事務所

「エイジレス・ライフ」実践者に選ばれた上原苗子さん。100円昼食会では約30人分の料理を作る 地域住民が集まり食事とおしゃべりを楽しむ「100円昼食会」。交流の場として好評だ=15日、那覇市・小禄泉原自治会事務所

 「エイジレス・ライフ」は、年齢にとらわれず自身の能力を発揮し、生き生きとした生活を送る高齢者を内閣府が選び、紹介するもの。全国で55人が選ばれ、沖縄県内から上原さんが選出された。

 上原さんは元看護師で愛楽園や琉球大付属病院などで勤務。「声が掛かったらハイハイ、という性格」と話すように、積極的に子ども会や婦人会などの地域活動にも携わってきた。

 子育てが一段落した56歳の時、「今からでも大学で勉強できる」と知人や大学関係者に励まされ、通信教育に挑戦した。「ただ卒業するだけでは物足りない」と70歳で中学校教諭2種、75歳で幼稚園教諭1種、77歳で養護教諭免許1種をそれぞれ取得した。「生涯学習という言葉もあるぐらいで、勉強に年齢は関係ない。修士号も目指そうかね」と向学心を燃やす。

 看護師経験を生かし、デイサービスで手作りの食事提供などのボランティアも18年継続。2015年には「100円昼食会」を始め、毎月第3日曜に小禄泉原自治会事務所で、地域住民と食事をしながら楽しむ。真地団地自治会の取り組みを参考にしたといい、「1人暮らしの方も昼食を食べに外出してくれるし、病気などをしてないか近況も分かる」と意義を話す。

 今後も、介護予防のリハビリや認知症予防講座などを開きたい考えで、「学びを継続し、地域に還元していきたい」と意欲を示した。