安慶田光男氏は翁長雄志知事の“最側近”として、主要選挙の参謀役から、名護市辺野古の新基地建設を巡る首相官邸側との交渉役まで、幅広い任務をこなしてきた。

辞任会見を終え、足早に退庁する安慶田光男副知事=23日午後3時13分、県庁

 32歳で那覇市議に当選以来、2014年12月の副知事就任まで政治家一筋で約35年。翁長知事が勝利した知事選で事務総長を務めたほか、仲井真弘多前知事の選挙でも事務総長代行を務めるなど、県内で数々の大型選挙を裏方で支えた。「おれに主役は似合わない」が口癖だった。

 両親の故郷・宮古島で生まれ、育ちは石垣島。基本的に面倒見が良く、職員、報道陣を問わず、故郷の伝統・オトーリで信頼関係を醸成するのが信条だった。

 半面、県庁職員との調整では高圧的に指示を出したり、反論する幹部を叱り飛ばしたりする「こわもて」の面も。行政経験がないこともあり、県庁内には「指示の根拠に緻密さが感じられず、政治的で大ざっぱだ」との指摘もあった。

 辺野古新基地建設では菅義偉官房長官と個人的なパイプを構築し、上京すると都内でたびたび会談した。「菅氏は苦労人。おれと波長が合う」「辺野古以外の考え方はほとんど一緒」と周囲に漏らしていた。