「口利きが疑念になっている。全面解決というものではない」。24日の記者会見で沖縄県の翁長雄志知事は、県教員採用試験や県教育庁幹部人事で安慶田光男前副知事の介入の事実を認めた教育庁の認識とは異なり、「疑念」という言葉を繰り返した。「今もって一回も『もしかしたら』というものがなかった」と今も疑惑を否定している盟友を思い、「(安慶田氏に)改めて問い直したい」と調査継続の方針を示した。

「全面解決とは言えない」と、調査を続ける意向を示した翁長雄志知事=24日午後1時44分、県庁

 教育庁の会見終了から、約2時間半後にあった知事の会見。最初に問われたのは、安慶田氏の介入を証言する諸見里明前教育長の文書が22日に教育庁へ届いていたにもかかわらず、翁長知事が23日の会見で言及しなかったことへの見解についてだった。

 「100%どうだと言える時でないと、報告するものではないと思っている」「正確なものは実は読んでいないので分からない」

 黄色い付箋紙が三つ貼られたペーパーを持っていたが、目を通したのは冒頭だけ。その後、自身の任命責任を問われると、そのペーパーを細く丸めながら「大変自覚している」「(疑念が)白であれ黒であれ、任命責任は今の行政が停滞することを含めてあるのではないか」と語った。

 約17分の会見中、淡々と答えていた翁長知事が唯一語気を強めたのは最後の質問。「諸見里氏の証言が事実なら、安慶田氏が知事に虚偽の説明をしていた可能性があるのではないか」という問いに対してだった。

 「教委からそういうものを聞かされているだけで、私からすると一貫して、本当に一貫してそんなことはないということだ」と最後まで安慶田氏をかばった。