会計士と殺し屋。障がいを持つ主人公には二つの才能が同居する。派手な銃撃シーンの一方で、異質な力を持つ者の半生が切なく描かれる。

「ザ・コンサルタント」

 高機能自閉症のクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は幼いときから軍人の父によるスパルタ教育で格闘技などを学ぶ。また、天才的な数学の頭脳も持っていた。

 大人になると会計士として裏社会の資金洗浄を請け負い、突出した暗殺術で降りかかる火の粉を振り払ってきた。ある時、大企業の財務調査依頼を受け、命を狙われる。ウルフの力と頭脳を闇社会と捜査機関が追っていた。

 人の命を奪ってきたウルフは社会的に見れば立派な犯罪者だ。偏見に負けぬよう磨いてきた力を行使する姿はもの悲しい。だが、ラストの種明かしは善悪だけでは計れない温かさがある。(学芸部・松田興平)

◇シネマQ、ライカム、ミハマ、サザンで上映中