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  • 米兵を基地の中まで送る運転代行サービスが沖縄本島全域で開始
  • 2月から県内6社約30台が稼働、増車やクレジットカード決済も検討
  • 飲酒運転を減らしたい米軍の依頼を受け、運転代行協会が独占契約

 全国運転代行協会沖縄県支部(JDA、新崎勝吉会長)が、米兵を基地の中まで送る運転代行サービスを2月1日から沖縄本島全域で始めることが28日までに分かった。基地内のレストランなどサービス部門を運営するAAFES(米陸軍・空軍エクスチェンジサービス)から「米兵の飲酒運転を減らしたい」と昨年10月に相談があり、独占契約につながった。基地の中まで送る運転代行サービスは全国初。AAFESは米軍基地のある全国の自治体にサービスを広げたい考えで、神奈川でも調整を進めている。(政経部・平島夏実)

米軍と基地内営業の契約を結んだ全国運転代行協会県支部の新崎勝吉会長=26日、沖縄市胡屋の新崎運転代行

 県支部に加入する15社のうち、従業員の基地内パス申請などを済ませた6社約30台が県内すべての米軍基地内を対象に米兵を送り届ける。契約は5年更新。2月中に残りの9社が加わり、全部で約70台態勢にする。増車も検討する。

 県支部は、自費で米兵専用の運転代行ダイヤルを2回線設置した。午後8時から午前5時までオペレーターが英語で依頼を受け、同支部の共同無線で配車する。運転代行ダイヤルはAAFESを通じて県内の全米軍基地に周知した。

 料金は県支部加盟社で統一し、2キロまで1600円(加算運賃は1キロ当たり200円)。原則的に日本円での支払いを求めるが、ドルにも対応できるよう日々の為替レートを確認する。将来的にクレジットカードの決済システムやドライブレコーダーも導入する方針。売り上げは米軍側に毎月報告し、タクシーと同様、一定額の入域料を支払う。

 サービスを始める6社の代表者は11日、米軍嘉手納基地内でオリエンテーションを受け、信号機がなく制限速度が厳しい基地内特有の交通ルールを学んだという。

 新崎会長(56)は「代行運転業者が全国一多い沖縄だが、協会加入率は低い。基地内サービスをきっかけに加入社を増やし、白タク行為をしないなどの適正営業を徹底させたい」と話している。