【石垣】県猟友会石垣地区(安田喜禮地区長)が15日に開いた有害鳥獣共同駆除(共猟)に、初めて女性ハンターが参加した。市大里の平良五月さん(37)だ。2年ほど前に東京で猟銃の免許を取得し、晴れて銃を所持して共猟に臨んだ。

静寂の山中で、イノシシの出現に備えて猟銃を構える平良五月さん=石垣市内

猟友会のメンバーに囲まれ笑顔をみせる平良五月さん(中央)=石垣市・崎枝公民館

静寂の山中で、イノシシの出現に備えて猟銃を構える平良五月さん=石垣市内 猟友会のメンバーに囲まれ笑顔をみせる平良五月さん(中央)=石垣市・崎枝公民館

 メンバー38人は崎枝公民館に集合。今年初の有害駆除に繰り出した。平良さんは屋良部林道から入った傾斜地のイノシシが通りそうな獣道のそばの一角に陣取り、犬が追い込むイノシシを待ち伏せた。ヒヨドリやシジュウカラの鳴き声だけが響く静かな山中で耳を澄まし、猟犬のほえる声や猟友が発射した銃声が山に響くたび、緊張した面持ちで銃口を構え直した。

 この日残念ながらイノシシは平良さんの前には出現せず、「初参加ながら役に立とうと思ったのですが…」と苦笑い。「農家にとって有害鳥獣の被害は深刻」と実家の畑の惨状を振り返り、キジの駆除で腕を鍛えたいと抱負を語った。

 安田地区長は「女性の参加は大歓迎。女性の視点も取り入れ、有害鳥獣駆除への理解も高めたい。より効果的な共猟になっていけば」と平良さんの参加を喜んだ。(奥沢秀一通信員)