シネマ沖縄(那覇市山下町)のプロジェクトで、プロデューサーの真喜屋力さん(50)が、一般家庭に眠る1950~70年代の8ミリフィルム収集とデジタル化・一般公開に2016年から取り組んでいる。真喜屋さんは「50年代のテレビは白黒。8ミリフィルムのカラー映像は当時の沖縄の様子を知る上で貴重で、多くの人が映像を活用できる環境整備に取り組みたい」と意義を強調する。

1951年の石川の町の様子。買い物客らでごった替えしている(遠藤保雄さん撮影)

1951年の泉崎橋周辺の様子(遠藤保雄さん撮影)

1951年に米軍ヘリから空撮された那覇市安謝周辺の映像を見せるプロデューサーの真喜屋力さん=25日、那覇市のシネマ沖縄

1951年の石川の町の様子。買い物客らでごった替えしている(遠藤保雄さん撮影) 1951年の泉崎橋周辺の様子(遠藤保雄さん撮影) 1951年に米軍ヘリから空撮された那覇市安謝周辺の映像を見せるプロデューサーの真喜屋力さん=25日、那覇市のシネマ沖縄

 事業は出版物や映像資料などをデジタル化しインターネット上で共有できる仕組み「デジタルアーカイブ」づくりの一環で、県文化振興会の支援を受ける。一部は、ネット上で無料公開している。県内の図書館などと連携し、各施設が保有するデジタルアーカイブをつなぐ協議会設立に向け、映像の権利関係などを学ぶワークショップを開催するなど啓発活動を進める。

 真喜屋さんは昨年から一般家庭に呼び掛け、家庭で管理する8ミリフィルムを収集。ことし1月までに3分~30分程度のフィルム約120本を収集した。

 特に古いのが1950年代に撮影されたもので、通行人が行き交う泉崎橋周辺や米軍ヘリで空撮された那覇や浦添の風景、「ニシムイ」の画家として知られる故玉那覇正吉氏が米軍関係者の肖像画を描く様子などが収められたフィルムが寄せられた。元軍雇用員らが協力したという。

 真喜屋さんは今後、県内の各施設が管理するデジタルアーカイブを一括で検索できるポータルサイトを作りたいとし「欧州ではEU加盟国を中心としたデジタルアーカイブの検索システムもできている。沖縄でもこうした取り組みが参考になるはず」と述べた。

 デジタル化した8ミリフィルム映像は「沖縄アーカイブ研究所」のサイトで閲覧でき、今後公開本数を増やす予定。同フィルムのデジタル化についての問い合わせはシネマ沖縄、電話098(857)5533。