【松田良孝通信員】仲地清大阪大学大学院特任教授は24日午後、台北市の中央研究院で「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演し、学術分野が果たす役割として「東シナ海を平和にする相互研究が必要」と提言した。

「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演した仲地清さん=24日午後、台北市内の中央研究院

 仲地さんは、世界のウチナーンチュ大会を引き合いに、沖縄県民の気質を「多文化や、文化の異質性を容認する」などと位置づけ。辺野古の新基地建設や先島の自衛隊配備、尖閣諸島の領有権争いなども取り上げた。

 その上で、基地問題など沖縄が日本政府との間に抱える緊張関係と台湾と中国の関係に着目しながら、「琉球人の意識と台湾人の意識を柔軟に持つことで、国家を超える理想や役割が出てくるだろう」と述べ、グローバル社会のなかで沖縄と台湾が果たす役割に期待を示した。

 さらに「沖縄人の意識と台湾人意識が同じものなのか非常に興味がある」とも述べ、沖縄と台湾をテーマにした比較研究の可能性を指摘した。

 仲地さんは昨年1年間、台湾政府外交部(外務省)のフェローとして台湾で研究活動を行った。