厚生労働省は30日から2月3日まで、疎開船「対馬丸」撃沈事件(1944年)の犠牲者が漂着し、埋葬されたとされる鹿児島県奄美大島の海岸の埋葬地2カ所を調査する。厚労省による発掘調査は初めて。宇検村の船越海岸と大和村のヒエン浜の埋葬されたとされる場所を掘り起こす。

 奄美大島には105体の遺体が漂着。埋葬され、遺骨は50年、沖縄に持ち帰られたとされている。厚労省は昨年7月に奄美大島で未収骨情報の聞き取り調査を初めて実施。今回は、聞き取りで判明した「埋葬後、遺骨が引き取られていないかもしれない」という証言がある船越海岸と、収骨記録が残っていないヒエン浜を調べる。

 厚労省担当者は「証言がある以上は調べる。確認することは遺族や地元住民の安心につながる」と話した。