30日午後1時20分ごろ、那覇空港の滑走路で、離陸直前の航空自衛隊那覇基地所属のF15DJ戦闘機1機の前輪タイヤが外れ、滑走路から動けなくなった。台車でけん引されるまでの約1時間50分、滑走路は閉鎖された。発着便の40便が欠航するなど、少なくとも88便、8400人に影響が出た。那覇空港事務所によると、2時間近くの滑走路閉鎖は近年では最長クラスという。

前輪が外れて滑走路上に停止した航空自衛隊のF15戦闘機=30日午後2時34分、那覇空港(下地広也撮影)

 那覇基地によると、脱輪したF15は2人乗りのタイプで第9航空団第204飛行隊所属。4機編隊の飛行訓練に向かう際、最後の1機のタイヤが脱輪し、立ち往生したという。

 タイヤは完全に外れた状態で、前輪の支柱が滑走路の一部を削った。午後2時50分には支柱に台車を取り付け、格納庫に向けて移動を開始。同3時9分に滑走路の運用を再開した。

 同基地は原因を「調査中」としたが、今後の原因公表について「これまでも公表しておらず、検討したい」と述べるにとどめた。

 那覇空港事務所によると、影響が出たのはいずれも国内線で、欠航は午後5時現在で40便。鹿児島や宮崎、宮古、石垣など各空港への目的地変更が14便、出発地への引き返しが6便。

 目的地変更では、日本航空(JAL)羽田発那覇行きの909便(乗客189人)が午後2時18分に米軍嘉手納基地に着陸。乗客は約2時間半、機内で待機し、那覇空港に向かった。午後5時時点で、30分以上の大幅な遅延は28便に上り、その後も運航ダイヤの乱れは続いた。

 那覇基地の川波清明司令は「多くの方にご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる。原因を調査し、再発防止に万全を期したい」とのコメントを出した。