球春到来-。1日、プロ野球ファン待望の春季キャンプが県内各地で始まった。憧れの選手を一目見ようと各球場には県内外から多くの人たちが詰め掛け、選手の一挙手一投足に見入っていた。

練習終了後、ヤクルトの中村悠平捕手からサインをもらい喜ぶファン=1日、浦添市民球場

 15年目となる宜野座村の阪神キャンプには、早朝から大勢のファンが集まった。かわいい声援を送ったのは、宜野座保育所の園児84人。「ちばりよータイガース」と声を上げた棚原海輝ちゃん(5)は「おうちで野球の練習をしている」とにっこり。島袋空己(らき)ちゃん(5)も「打つのも投げるのもかっこいい」と喜んだ。

 浦添市民球場には、ピーク時には130人ほどのヤクルトファンが訪れた。家族で来た仲里博雅さん(60)=那覇市=は「いい天気だったのでヤクルトを見に来た。プロ野球好きなので、他球団にも行ってみたい」とにこやかに語った。

 昨季19年ぶりに最下位となり、森繁和新監督の下、チーム再建を図る中日は北谷町にキャンプイン。ブルペンでは42歳のベテラン岩瀬仁紀投手や県出身の又吉克樹投手らが初日から腕を振り、捕手のミットを力強く響かせていた。

 大の中日ファンで1歳のころから両親と共に毎年訪れているという愛知県の小学5年、生駒良太郎君は「練習はきつそうだけど、今年はせめてクライマックス・シリーズまで行ってほしい」と期待を寄せ、お気に入りの選手を探した。 

 WBC日本代表の中田翔内野手や増井浩俊投手らが参加する国頭村の日本ハム2軍キャンプでは、サインをもらおうとファンが長い列をつくった。毎年各地のキャンプを見て回るという北谷町の照屋充さん(66)は「目の前でスター選手が見られるし、歩くので運動にもなる。県出身の選手にも頑張ってほしいね」と満足げだった。