【読谷】東京都墨田区の東京スカイツリー5・6階にある「すみだ水族館」が2日、沖縄県読谷村高志保の海にシコロサンゴを移植した。サンゴを身近に感じてらおうと来場者を巻き込んだ企画。水族館にはサンゴの骨格をイメージした展示物があり、サンゴ虫に見立てたシールを貼った来場者の数に応じてサンゴを植える仕組みだ。1千人につき1株の計算で、この日は3万6千人分の36株を植えた。サンゴが育つ沖縄と都会の人のサンゴ再生を願う輪を広げる願いが込められている。

背後の海にこれから植え付ける36株のシコロサンゴを持つ、すみだ水族館の職員=2日午後、読谷村高志保

海底に移植された幅5センチほどのシコロサンゴの株=2日午後、読谷村高志保沖(すみだ水族館提供)

背後の海にこれから植え付ける36株のシコロサンゴを持つ、すみだ水族館の職員=2日午後、読谷村高志保 海底に移植された幅5センチほどのシコロサンゴの株=2日午後、読谷村高志保沖(すみだ水族館提供)

 水族館を運営するオリックスグループなどによると、水族館にはサンゴ礁の水槽も常設しており、読谷村の「海の種」代表でサンゴ養殖家の金城浩二さん46が管理に協力している。

 この日移植した場所は読谷村高志保の海岸から約40メートル沖合の水深1・5メートルほどの2メートル四方。金城さんが管理する約1ヘクタールほどの海底の一角で、ここにはミドリイシサンゴやコモンサンゴなど10種類ほどが植えられる。

 「おおきくなあれ 12サンゴ」と銘打った水族館のサンゴ移植企画は3年目。今回は2016年3月5日から5月8日までの来場者の思いが託された。

 金城さんは「サンゴを守る環境を継続するために、養殖の現場と同じ目線で継続してかかわってくれる人が増えることはありがたい」と話す。植樹のきっかけとなった水族館来場者が、今度は読谷の海を訪れ、関心を持ち続けてくれることを期待する。

 オリックスグループ広報の永井哲也さんは「水族館を訪れてサンゴに関心を持ってくれた人のおかげで、実物を植えることができるのは幸せなこと。水族館冥利(みょうり)に尽きる」と喜ぶ。今後も企画を継続するという。