中日の中継ぎ右腕、又吉克樹(26)=西原高-環太平洋大-四国アイランドリーグ・香川=は先発起用も視野に調整している。昨季は入団から3年連続60試合以上となる62試合に登板したが、6勝6敗と安定感を欠いた。チームは19年ぶりにセ・リーグ最下位に沈み、かつての投手王国再建が鍵となる中、又吉は今季を「勝負の年」と位置付けている。

ブルペンで力強く投げ込む中日の又吉克樹=北谷球場(新垣亮撮影)

 キャンプ初日のブルペンでは森繁和新監督や、球団OBで「フォークの神様」の杉下茂臨時コーチの前で変化球を交ぜて69球を投げ込んだ。捕手から「いいねぇ」との声が何度も飛び、白い歯をこぼした又吉は「このオフの2カ月間の調整は間違ってはなかった」ときっぱり。ノック練習では、ひときわ大きな声を出して球を追い、充実のキャンプインをうかがわせた。

 今季は首脳陣から先発の機会も与えることを示唆されたという。沖縄出身の友利結投手コーチは「秋季キャンプでも一番目立つ態度、練習の濃さだった。このキャンプの動きにも満足している」と太鼓判を押す。

 先発起用については「まだ固定していないが、枠を勝ち取るだけではなく、最低限ローテーションを1年間守ってもらわないと。競争の中で勝ち取ってほしい」と期待する。

 又吉は「一番は優勝に関わること。優勝時の投手陣の中に自分が居続けるのが目標。ここから安定した成績を出さないと生き残れない」。4年目に向けて、さらなる進化を遂げるつもりだ。(新垣亮)