「分かりやすい路線図が必要」「運賃の引き下げを」-。3日に那覇市内で開かれたバスの利用促進を目指す座談会の2回目会合で、さまざまな意見が出た

▼高校生から老人クラブ会員、バス会社やPTAの関係者らが全県を網羅する唯一の公共機関である路線バスの課題を話し合った

▼座談会は、「夏の政治キャンプ2016」に参加した学生が県議会に提出した公共交通機関に関する請願がきっかけ。「キャンプ」は若者の政治参加をテーマに、実現型ディスカッション企業「がちゆん」(国仲瞬社長)と沖縄タイムス社が主催した

▼請願採択を機に、県交通政策課が学生の主張を確認し、利用者とバス事業者らが意見を交換する座談会を企画。進行を、「がちゆん」取締役で請願を提出した学生の一人、當銘大樹さん(24)=琉球大4年=に委ねた。次回で具体策をまとめ、各方面に提案する

▼「キャンプ」は社会の問題に主体的に取り組むことを狙い、請願に「何かを変えるきっかけになれば」と思いを込めた

▼座談会は利用者のマナーも課題に挙がる。参加した那覇国際高1年の神谷莉央さん(16)と金城希安奈さん(16)らは「自分たちで改善できることはある」と語った。請願が行政を動かし、世代を超え県民の足を考える場が生まれた。今、當銘さんは実感する。「政治は動く」と。(与那原良彦)