プロボクシングのスーパーフライ級ノンタイトル10回戦が4日、東京・後楽園ホールで行われ、浦添市出身で世界ボクシング評議会(WBC)フライ級3位、東洋太平洋(OPBF)同級王者の比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツ=がフィリピンフライ級8位のディオネル・ディオコスに4回2分29秒でTKO勝ちした。比嘉はデビューから無傷の12戦12勝12KO。

3回、左ストレートを放つ比嘉大吾=東京・後楽園ホール(エムアイプランニング撮影)

 比嘉は1回から左のジャブとボディーで試合の主導権を握ると、4回に左ボディーでダウンを奪いTKO勝ちした。ディオコスは14戦9勝3KO2敗3分。

 

「勝ち急ぎ」世界戦へ課題

 「世界前哨戦」を公言通りにKO勝利で飾った比嘉だったが、「練習の成果を出せず、納得がいく内容でなかった」と試合後の笑顔はなかった。

 勝利以上に勝ち方が求められる試合。1回、2回と左の強弱のジャブからボディー、フックへとつなげて重いパンチで圧倒した。「効いているのはわかっていた」と攻撃の手を緩めなかったが、相手もダウンを避けるボクシングへとシフト。自陣セコンドから「ジャブをもっと使え」との指示を受けるも、必死にクリンチでしがみつく相手に試合を急ぎ、強引な接近戦でKOを狙い続けた。

 「攻めてばかりだった。そこで下がって打てるのも世界王者」と課題を挙げた比嘉。最後は左ボディーで仕留めたものの「KOしたい気持ちが出過ぎた。世界戦で同じ事をしたら大きな失敗になっていた」と振り返り、猛省した。

 主戦場のフライ級より1つ上のS・フライ級での試合だったが、直前に体重の調整に苦しんだという。野木丈司トレーナーは「今回は精神的にも難しい位置付けの試合。6月7月にピークが来るように調整をしているので心配はしていない」と一定の評価をした。

 比嘉は「調整を含めた上での試合。世界戦を前に良い勉強になった」とし、「(具志堅用高会長と同じ)21歳での世界王者にはこだわる。みんなが喜ぶ試合にしたい」と拳に誓いを立てた。(小笠原大介東京通信員)