沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、現場海域で1カ所残っている海底掘削(ボーリング)調査に従事する大型掘削調査船「ポセイドン1」が4日午前5時50分ごろ那覇新港に到着し、1時間半ほどで出港した。5日にも名護市大浦湾の周辺海域に到着し、6日以降にボーリング調査へ向けた作業に着手するとみられる。

那覇新港を出港する大型掘削船「ポセイドン1」=4日午前7時27分(金城健太撮影)

米軍キャンプ・シュワブゲート前で「今こそ立ち上がろう」と歌う市民=4日、名護市辺野古

那覇新港を出港する大型掘削船「ポセイドン1」=4日午前7時27分(金城健太撮影) 米軍キャンプ・シュワブゲート前で「今こそ立ち上がろう」と歌う市民=4日、名護市辺野古

 ポセイドン1は全長78メートル、4015トンで、辺野古新基地建設に向けた調査に投入されるのは初めて。

 冬場の大浦湾周辺海域は波が高い日が多く、これまでのボーリング調査は、通常の調査船だと作業ができない場合があった。このため、沖縄防衛局は波浪の影響に左右されづらい大型船を投入することで、調査を迅速に終えたい考えだ。

 一方、名護市辺野古の沖合では4日午前、大型コンクリートブロックを投入するためのクレーン付き作業船2隻が確認された。 

「埋め立て近いかも…」緊張高まる市民

 「海を埋めるな」-。4日早朝、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で名護市辺野古の新基地建設に反対する抗議行動が続く中、国内最大級の掘削調査船が那覇新港を出航した。約4時間後には、大型コンクリートブロックを投入するためのクレーン付き作業船数隻が大浦湾に出現。抗議する市民らの緊張は高まっている。

 4日朝5時ごろ、暗闇の中を那覇新港に姿を現した掘削調査船「ポセイドン1」。1時間半ほど停泊後、日の出とともに大浦湾へ向けて出発した。一方で建設に反対する市民らも、同日早朝からゲート前で工事関係車両の進入を警戒。最大約200人が「海を埋めるな」「ブロック落とすな」など声を張り上げた。

 「近いうちに埋め立てが始まってしまうのかもしれない」。掘削調査船出航の一報に、北谷町からバスで訪れた男性(77)は危機感をあらわにする。

 父を沖縄戦で亡くし、二度と戦争を起こさない、との思いで辺野古に足を運び続けてきた。「何が何でも基地を造ろうとする政府にあらがえるのは民意。県民一人一人が立ち上がることが大きな力になる」と一人でも多くの人に抗議行動に参加してほしいと期待した。

 沖縄防衛局は6日にも、大浦湾のブロック投入に踏み切る方針だ。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「基地を造らせない闘いを続ける。勝つまで諦めない」と決意を新たにした。