【久高泰子通信員】世界各地で石垣島の清ら海を伝えながら、陶器・石垣焼の展示会を開き、国内外で評価のある石垣市の陶芸家、金子晴彦さん(55)が12月8~11日、パリのカールセル・ルーブル会場で開催されたサロン・ナショナルデボザール(SNBA)に作品を出展し、好評を浴びた。

多くの人が足をとめ、金子さんの石垣焼を鑑賞した=フランス・パリ

 同サロンは150年の伝統と栄誉あるもの。金子さんは今回、「海流」と題する170センチを超える2本の大型作品を展示した。

 大型陶器を焼き上げる苦労だけでなく、収縮率の異なる陶器とガラスを融合させる困難を乗り越えて完成した作品。2個のオブジェは助け合う2対で1体とし「完璧」を表現したという。

 石垣焼は鉱石のミネラルとガラスが融合し、ブルーに発色する。金子さんは「人は目に見えない力によって守られている。この作品は希望を表す発光を表現し、その光が人の魂を迷わず導く」と語り「たくさんの方が会場を訪れていた。一切の妥協を許さないこの展覧会に、今回も限界まで挑戦した作品を持参することができてよかった」と振り返った。

 金子さんは陶器を介し、モンゴル・ウランバートルの子供たちを支援する活動もしており、最近ではダライ・ラマ氏に茶器を献上。「とても光栄」と喜んでいた。