【福島県で国吉聡志】2011年3月の東日本大震災から6年を迎えるのを前に、日本記者クラブの取材団20人は6日、福島県の東京電力福島第1原発を訪問した。津波が原因で水素爆発などを起こした1~4号機や免震重要棟などを約70分間視察。廃炉に向けた作業の難しさについて東電側から説明を受けた。

2号機(左)の廃炉に向けた作業状況の説明を受ける取材団=6日、福島県・東京電力福島第1原発(代表撮影)

 視察後の取材に応じた第1原発の内田俊志所長は、先月に2号機の格納容器内を撮影したものの「詳細な現状が、まだ把握できていない」と指摘。「核燃料をどう取り出すかは現時点で決められない」とし、「いまだに地域や社会に迷惑をかけており、申し訳ない」と陳謝した。

 1~4号機の燃料の冷却や、周辺から地下水が流れ込むことで増える汚染水の処理について、東電の岡村祐一原子力・立地本部長代理は「タービン建屋の地中に氷の壁を造り、地下水をくみ上げる方策を駆使し、18年を目標に増加を食い止めたい」とした。

 内田所長も「敷地に限度があり、汚染水を貯蔵するタンクの増設には限りがある」と説明。今後2~3年は大丈夫としつつも早急な対策が求められるとした。