沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は7日、米軍キャンプ・シュワブ沿岸に汚濁防止膜を固定するための大型コンクリートブロック4個を海底へ沈めた。午後には昨年3月以降中断していた海底掘削(ボーリング)調査も再開した。防衛局は、5月にも護岸工事に着手する意向で、県内から強い反発が上がるのは必至だ。翁長雄志知事は7日、県庁で会見し「事前協議を求めているにもかかわらず海上工事を強行することは甚だ遺憾だ」と述べ、政府の姿勢を強く批判した。

クレーンで海中に下ろされる大型コンクリートブロック=7日午前10時、名護市辺野古沖

■ボーリング調査、新たに十数地点追加

 防衛局はブロックを計228個を投入する予定で、設置作業は約2カ月かかる見通し。ブロックの重みで海底の地形が変わる可能性があることから、県は設置計画の詳細な説明を防衛局に求めており、7日、海中への投入中止を要請する文書を防衛局に送付した。

 ボーリング調査は当初計画していた24地点のうち残り1地点のほか、新たに十数地点も追加調査する予定。防衛局は午後4時ごろ、大型掘削調査船「ポセイドン1」で試掘を開始した。

 防衛局は汚濁防止膜を設置後、海上作業ヤード整備や護岸の新設に取りかかる見通し。防衛局は1月、護岸の一部に関し、新たに実施設計が終了したとして事前協議文書を県に提出。今月10日までの回答を求めている。ただ、県は「事前協議は工事着手前にするべきだ」として、工事を中止しなければ応じない方針。

 防衛局は午前9時25分ごろ、最初のブロックを投入。工事に反対する市民らが抗議船2隻、カヌー17艇に乗り抗議の声を上げたが、防衛局は午後3時ごろまでに4個のブロックを沈めた。