昨季自己最多の9勝(6敗)を挙げたソフトバンクの東浜巨が、宮崎キャンプで燃えている。パ・リーグ2位で3年連続の日本一を逃した2016年。クライマックスシリーズにも登板し、日本ハムとの第5戦では負け投手の屈辱を味わった。「ぼくがあと1、2勝していれば、チームの結果も変わったのではないか。優勝できなかったことが一番悔しい」。日本一奪還へ、チームの再建を誓う右腕に慢心はない。

ブルペンで投げ込むソフトバンクの東浜巨=宮崎市・生目の杜運動公園(我喜屋あかね撮影)

 プロ入りした13年からの3年間はわずか6勝にとどまったが、4年目の昨季は飛躍の年となった。4月の楽天戦で初先発初勝利を挙げて、1軍に定着。9月の西武戦で9勝目をマークし、今季の年俸は3600万円(推定)と倍増した。

 だが「『やっと仕事ができたのかな』と思うが、まだたったの1年。3年やって本物」と引き締める。

 注目のドラフト1位ルーキー田中正義が入団。ベテランの松坂大輔も復調の兆しを見せるなど、層の厚い投手陣の中で先発枠争いは激しさを増している。

 第2クールの7日は、ブルペンで121球を投げ込み、威力のある直球でミット音を響かせた。昨年12月には米ロサンゼルスで自主トレを行い、徹底的に体をいじめ抜いた。「ウエートの数値や筋力量がどんどん上がっている。しっかり投げられている感覚がある」と手応えを語る。

 工藤公康監督から「ホップ、ステップ、ジャンプのステップの年」と位置づけられた17年。目標は2桁勝利と2年ぶりの日本一だ。「先発で一年中投げられれば、おのずと2桁にいく。優勝するための力になりたい」(我喜屋あかね)