沖縄県石垣市大浜出身で、福岡徳洲会病院人工関節・リウマチ外科センター長の長嶺隆二医師(54)=福岡市=がこのほど、米国のベストドクターズ社が「医師に信頼されている医師」として選出する「ベストドクターズ・イン・ジャパン2016―17」の1人に選ばれた。アジアを中心に国内外で人工関節手術を手掛け、2カ月に1度は石垣島でも診察している。離島・へき地医療への思いが強く「どれだけ専門性のある医療を提供できるかが離島の課題だ」と話す。

「ベストドクター」の一人に選ばれた石垣市出身の長嶺隆二医師=石垣市大浜・石垣島徳州会病院

 医師を志したのは小学3年生のころ。ぜんそくで呼吸困難に苦しむ父の姿に「どうにかしたい」と心に決めた。内科医を目指し九州大学医学部へ進学。6年生のとき先輩医師らの人工関節手術を見学して技術に引かれ、知識と技術を深めた。

 手掛けた手術は国内外で3500例以上。研究や手術を通し、文化や生活様式が違えば脚の状態も異なることを学び「その国の人々に応じた手術法が必要」と考える。若手育成にも尽力し「過去10年の知識にさらに新しい知識を加え、一番良いものを取り入れる。それを継承すれば患者の満足につながる」と語る。

 完治したお年寄りが涙を流し社交ダンスを踊る姿を振り返り「患者に希望を与えることが大切。その希望が現実となり、普通の生活を送ってもらえればうれしい」と笑顔をみせた。