沖縄県は9日までに、新たに三役級の政策調整監ポストを新設し、元金武町長で前県議の吉田勝廣氏(72)を充てることを決めた。吉田氏は名護市辺野古の新基地建設阻止など、基地問題全般への対応に当たる。副知事人事では、浦崎唯昭副知事の続投が決まった。県政策参与で照正組社長の照屋義実氏(69)は、翁長雄志知事から副知事就任の打診を受けていたが、9日までに固辞する考えを伝えた。

吉田勝廣氏

 これにより、辞任した安慶田光男前副知事の後任候補は、沖縄国際大名誉教授で知事の政策参与を務める富川盛武氏(69)となる。県は15日開会の県議会2月定例会に人事案を提案する。

 浦崎氏の退任も一時、検討されたが、同時期に両副知事が替われば、県政運営が不安定化することなどから見送られた。

 吉田氏は米軍キャンプ・ハンセンを抱える金武町の町長を2期務め、県議4期を歴任。基地問題に詳しいことから、政策調整監の任に就く。

 政策調整監ポストは2004年まで設置されていたが、組織改編で現在は廃止されているため、県は行政組織規則を改正する。

 安慶田氏の後任人事を巡り、知事は1月30日の訪米前に、照屋氏へ副知事就任を打診した。照屋氏は本業に専念する必要があることや家族の意向などを総合的に勘案し、知事の帰国後、固辞する意向を伝えた。