37年間、結婚することも出産することもなく、それでも元気に楽しく働き、毎日を過ごしています。この平凡で幸せな日々が約100年前、不自由な社会で闘い抜いた女性たちからのすてきなプレゼントだったと、今、強く思い知らされています。

「未来を花束にして」の一場面

 舞台は1912年のイギリス。不平等な扱いを受けても、不満を言うことのなかった従順な主婦がひょんなことから女性参政権運動に参加する。仲間と行動を共にすることで、少しずつ尊厳を持って生きる大切さに気づき、自立した女性へと成長していく。

 彼女たちの闘いは過酷を極め、多くの女性が警官に殴打され逮捕された。男たちの陰に隠れ、静かに生きる方が楽だったのかもしれない。退路を断ち、自らの足で立つ道を選んだ女性たちの覚悟は、今を生きる女性だけでなく、男性の心にも響くはずだ。(桜坂劇場・下地久美子)

◇あす11日から桜坂劇場で上映予定