【仲地清通信員】台湾の沖縄旅行ブームに呼応してか、台湾では沖縄関係の本が多数出版されている。台湾最大の書店・誠品書店の台北本店では、旅行関係図書コーナーの一つの棚が沖縄関係図書で占められていた。

「沖縄関連の図書は人気です」と話す誠品書店の頼荎芸さん

書店の本棚にずらりと並んだ沖縄関係の書籍=台北市

「沖縄関連の図書は人気です」と話す誠品書店の頼荎芸さん 書店の本棚にずらりと並んだ沖縄関係の書籍=台北市

 編集内容や著書もさまざまで、沖縄に対する印象や感想がうかがえる。鄭暁形さんの著書「食玩買終極天書-沖縄宮古島、石垣島」は2008年に出版されて以来のロングセラー本。郭良蕙さんの「沖縄‥吃喝遊、住買玩」では「沖縄はかつて琉球王国だったこと、さらに世界遺産がある島である」ことを強調。

 林債伃さんの「第1次自助遊超簡単」は、台湾語と沖縄語の対訳を付ける工夫を凝らし「最初の短期旅行に行くなら宮古、八重山が超お得」とアピールしている。

 日本で出版された本の翻訳本もある。翻訳者には日本へ留学して日本語や日本文化を学んだ後、翻訳業に携わっている方もいる。

 ユニークな書では、宇田智子さんの「那覇の市場で古本屋-ひょっこり始めたウララの日々」を、卓恵娟さんが「一個人開書店‥那覇市場裡的鳥拉拉」の題目で翻訳出版。また卓さんは角川書店の「沖縄ルール」を「沖縄規則」と訳して出版。「沖縄タイム」「琉球独立論」「沖縄の居酒屋」などさまざまな視点から沖縄の風景を取り上げた楽しい本である。

 中央研究院の研究員・朱徳蘭さんの「台湾沖縄交流史論集」は、終戦直後、国場組が台湾平和島の基地建設に携わったことなど、交流史が記された学術書。

 このように台湾の書店ではさまざまなジャンルと内容の沖縄関係の本が店頭を飾っている。案内書を選んでいた女性グループは「2月、3月の冬休みを利用して、沖縄旅行を計画しています」「短い時間で、安い費用でいける沖縄旅行は手頃」と楽しみな様子。

 誠品書店の旅行図書担当の頼荎芸さん(20)は「沖縄関係図書はよく売れて、新書もよく出ます」と話していた。