第44回伊波普猷賞(主催・沖縄タイムス社)の贈呈式と記念講演、祝賀会が13日、那覇市内のホテルであり、受賞者の秋道智彌氏と伊佐眞一氏に同社の豊平良孝社長から賞状と賞牌(しょうはい)、賞金が手渡された。同賞は、沖縄の文化や学術振興に関する優れた研究・著作に贈られる。

伊波普猷賞を受賞した伊佐眞一氏(左)と秋道智彌氏=13日午後、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

 秋道氏は、1971年に始まった沖縄との関わりで、多岐に及ぶ研究を網羅し、次世代にウミンチュの知恵を伝えるべきだと提言。著書『サンゴ礁に生きる海人-琉球の海の生態民族学』(榕樹書林)の研究功績が認められた。

 伊佐氏は、伊波普猷が東京帝国大に提出した卒業論文を発掘。生い立ちからの伊波の思想形成をまとめた著書『沖縄と日本(ヤマト)の間で-伊波普猷・帝大卒論への道』(全3巻、琉球新報社)の執筆が高く評価された。

 豊平社長は伊波普猷の座右の銘を引き「汝(なんじ)の立つところを深く掘れ、そこに泉あり」と紹介。「着実に研究を積み上げた成果で、本賞にふさわしい」と述べ、受賞者を称賛した。