「おはようございます」。糸満市のまさひろ酒造(新城満社長)は毎朝午前8時半の朝礼で始まる。きびきびとした業務報告を終えると、社員全員がおもむろに一升瓶を取り出し頭に載せ始める。瓶踊り練習タイムだ。「ハイヤ、ハイヤ」の掛け声で、約20人が一升瓶を載せて踊る姿は圧巻。泡盛の魅力を伝えようと2年前から催しに出演する。自らも「まさひろ」を載せて踊る新城社長は「糸満発で瓶踊り文化を広げたい」と笑顔を見せた。

朝礼後、一升瓶を頭に載せて「瓶踊り」の練習をするまさひろ酒造の社員=糸満市西崎町

 2年前の社名変更を機に、往時人気を博した瓶踊りのCMにヒントを得た。まず社員5人の選抜チームが練習。営業の惣慶かおりさん(39)は「瓶を落としてもいいように、芝生の上で、営業の合間に練習した」。高さは約40センチ、重さ3キロ近い一升瓶を載せて踊るには姿勢とバランスが大切という。今では営業先で、ひょいと頭に載せ商品の魅力を伝えるのに役立てる。

 選抜チームが各地の催しで評判を呼ぶと、社員全員が踊れるようにとの機運が盛り上がった。朝礼後の練習が日課になった。

 13日早朝も、看板商品の「まさひろ」「海人」をたかだかと載せ、オリジナル曲の「まさひろどーい」を踊り切ると、どの顔にも笑顔が浮かんだ。晴れ晴れとした表情で仕事へ向かった。