2017年(平成29年) 12月17日

沖縄タイムス+プラス ニュース

「認知症カフェ」沖縄県内で設置進まず 25カ所の6割超が那覇市に

 沖縄県内で、認知症の人やその家族らが交流する「認知症カフェ」を設置しているのは、那覇や浦添など7市町村にとどまることが、本紙の調べで14日までに分かった。当事者や家族、住民らが病を理解し合う場として、国家戦略「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)でも設置の推進がうたわれているが、「今後、予定がある」としたのも10市町村と大半の自治体でめどが立っていない。高齢化社会に伴い認知症の人も増える中、関係者からは「介護者の負担を減らし、理解を深める場所」として、早期の整備を求める声も上がっている。(社会部・島袋晋作、新垣卓也)

県内の認知症カフェ設置状況(1月1日現在)

 沖縄タイムスは14日までに、県内の全41市町村に高齢者施策に関するアンケートを実施。それによると1月1日現在、認知症カフェを設置しているのは7市町村で計25カ所。そのうち6割超の16カ所が那覇市に集中しており、次いで浦添市3カ所、宮古島市2カ所だった。

 設置主体は自治体、地域包括支援センター、小規模多機能ホーム、医療法人などさまざまで、那覇市は各包括の圏域に設置するなどして件数を増やしている。

 一方、未設置の自治体は34市町村に上った。このうち、今後「開設の予定もない」としたのは24市町村。担当者からは人繰りの厳しさや場所が確保できないなどの課題が挙がった。小規模自治体からは「開設しても、どれくらい人が集まるか分からない」との意見もあった。

 高齢化社会に伴い、認知症の人の増加や家族の介護負担がますます深刻化する中、未設置の自治体でも、宜野湾市や石垣市など10市町村で設置へ向けた準備や検討が進んでいる。

 2013年に認知症カフェのあり方や運営に関する調査報告をまとめた「認知症の人と家族の会」で県支部代表を務める鈴木伸章さんは「介護者の精神的な負担を軽減し、認知症の理解を深める上でカフェの役割は大きい」として、地域の“居場所”の整備を求めた。

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