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  • 牧志公設市場は2019年度一時移転、22年度に現在地に新設する計画
  • 市が方針を説明。3階建てで1階にトイレ。運営は民間委託を想定
  • 家賃を低く設定するため現在と同じ年2千万円の赤字になる見込み

 那覇市は15日、老朽化のため建て替える第一牧志公設市場の再整備について、現在地に3階建ての新市場を建設し、2022年度に供用開始する方針を示した。一時移転先の「にぎわい広場」(同市松尾)で18年度に仮設店舗を整備し、19年度に引っ越して営業を継続し、現市場を解体。3年後に新市場へ戻る計画を立てている。現市場は公営だが、新市場の管理運営は民間委託を想定。テナントの配置や使用料の設定などは今後検討する。

那覇市第一牧志公設市場(資料写真)

那覇市職員(左)の説明に耳を傾ける参加者ら=那覇ぶんかテンブス館

那覇市第一牧志公設市場(資料写真) 那覇市職員(左)の説明に耳を傾ける参加者ら=那覇ぶんかテンブス館

■那覇市が方針説明

 那覇市は同日、市場関係者や市民向けの説明会を市内で開き、約80人が参加した。

 新市場の敷地面積は今と同じ1660平方メートル。事業費は概算で26億8千万円を見込む。1階に精肉、鮮魚、生鮮関係の店舗が入るほか、2階に食堂を配置し、1階で買った食材を食堂で調理してもらう「持ち上げ方式」は維持する。

 1階に新たにトイレを設け、2階に100平方メートルのイベントスペースを、3階に会議や料理教室などに使える多目的スペースや管理事務所をそれぞれ整備する。3月までに再整備の基本計画をまとめる。

 説明会では、計画案に記載がなかった新市場の運営費や収支見込み、にぎわい広場の跡地利用などについて参加者から質問が出た。

 市担当者は、広場の跡地利用は「現時点で未定」と説明。運営費は、使用料を周辺施設の家賃より低く設定するため、現在と同程度の年間約2千万円の赤字となる見込みだが、「年間200万人以上が訪れる市場をなくすことはできない。黒字を目指していく」と理解を求めた。

 「税金を使うなら、今の事業者を優先することは疑問」という意見もあり、市側は「老朽化が(計画の)起点で、事業者に責任を負わすのは違う。空きが出たら公募したい」とした。

 同市場組合の粟国智光組合長は「収支面や外部委員会の議事録などの情報を明らかにして市民に議論を深めてほしい」と語った。