脳卒中の一つ、脳内出血の死亡率が沖縄県の八重山地域は全国344の2次医療圏中、男女とも最悪だったことが明らかになった。都道府県別では見逃されてきた沖縄の落とし穴に、医療関係者からは驚きの声が上がっている。

 沖縄県立八重山病院(石垣市)の依光たみ枝院長は「肌感覚では八重山は脳内出血が多いと感じていたが、全国ワーストと聞いてびっくりした」と話す。同病院は現在、脳神経外科医が3年間不在。脳梗塞は内科、脳出血は外科で診療し、重症で手術が必要な患者などは島内の民間医の応援や、県立宮古病院への搬送で「しのいでいる状況」という。

 「なぜ八重山で、なぜ脳内出血だけなのか。住民に対して警鐘を鳴らすためにも、早急に詳細なデータ分析を進め、保健所とも連携し改善していきたい」と話した。

 国際医療福祉大学大学院の埴岡(はにおか)健一教授の調査では、県内で脳卒中の死亡率が全国の100を上回るのは、男性は八重山(127・3)と宮古(106・7)、女性は八重山(105・1)だけで沖縄本島は全国値を下回る良好な結果だ。

 宮古島市は過去40年のデータで脳内出血の死亡者を着実に減らしている実績があり、埴岡教授は「宮古の対策に学ぶこともあるのではないか」と指摘した。