石垣市の沖縄県立八重山病院(依光たみ枝院長)で、医師不在のため休診中の脳神経外科に6月、県外の病院から男性の常勤医1人が配置されることが17日、分かった。着任すれば2014年3月末の前任者の退職から、3年2カ月ぶりに同科外来が再開する。

沖縄県立八重山病院(資料写真)

 八重山地域(石垣市、竹富町、与那国町)は全国344の2次医療圏のうち、08~12年の脳内出血の死亡率が全国最悪との結果が出ており、同院は改善に向けた一歩にしたい考え。

 ただ、依光院長は「1人体制では不十分。もう1人の確保に努めたい」と説明。常勤医の負担軽減のため、重症や手術が必要な患者などの対応は、引き続き石垣島の民間の脳神経外科にも協力を求める方針。

 依光院長によると、14~16年に同院へ入院した脳卒中患者は377人。脳内出血だけでみると114人で、うち28人が死亡した。約半分の13人は2日以内の死亡で、「重症の状態で駆け込んでいる」という。

 依光院長は医師確保を含めた体制整備に加え、死亡率が高い原因や有効な予防策を巡り、八重山保健所や県外の大学病院などと共同研究を行う意向を示した。