沖縄県は今夏、那覇空港の国内線ビル前でレンタカー用の送迎バスを待つ観光客に対し、整理券を発行して待ち時間を通知する仕組みを導入する。送迎バスを待つ観光客が停車帯で行列になっている現状を踏まえた対策。待ち時間のストレスを軽減し、空港ビル内での買い物や飲食の時間に充ててもらうことを期待している。一括交付金を使った2017年度観光2次交通機能強化事業の一環で、4月以降に委託先を公募する。

レンタカーの送迎バスを待って行列をつくる観光客ら=2015年9月7日、那覇空港国内線ビル前(県レンタカー協会提供)

 停車帯は長さ約90メートル。事前にレンタカーを予約した人々をレンタカー営業所へ運ぶ送迎バスが止まる。乗り場は、県レンタカー協会会員と非会員で計9台分ある。今事業では番号の入った整理券を国内線ビル内のカウンターなどでレンタカー利用者に発行し、番号ごとに待ち時間を通知する。

 沖縄の観光客のレンタカー利用率は約6割。利用者数は増えているが、停車帯の延長は国との調整などに時間がかかるとみてソフト面での取り組みを決めた。

 事業化に向けて県は、昨年8月21日と22日に停車帯の状況を調べた。混雑のピークは午前11時前から正午すぎ。最大約400人が並び、停車帯から国内線ビル前の歩道まで列が延びた。

 空港に到着してから送迎バスに乗るまでにかかった時間は、利用者の8割近くが10~15分。残りの2割強は15分以上で、利用者へのアンケートでは「2時間」との回答もあった。停車帯には屋根があるが、日差しがきついとの声も寄せられたという。

 レンタカー乗り場については、県レンタカー協会が少なくとも10年から、停車帯を延長するよう沖縄総合事務局や国交省に繰り返し要請している。白石武博会長は「配布方法などの課題もあるが、今回の実験はありがたい。本来はお客さんを待たせない仕組みが必要なので、根本的な解決を引き続き訴えたい」と話している。(政経部・平島夏実)