「公設市場サミット~市場の10年後を考える」(主催・マチグヮー楽会)が19日、那覇市松尾の第一牧志公設市場で開かれ、同市場と糸満市中央市場、もとぶ町営市場の代表と市民らが公設市場の役割や将来について議論した。3公設市場とも建て替えの話が浮上しているといい、市場の成り立ちや現状、課題を共有。参加者からは「公設市場は食文化の継承拠点、まちの魅力の発信拠点を担っている」などの意見が出た。

公設市場の役割や将来について意見を交わす参加者=19日、那覇市松尾・第一牧志公設市場

 40店舗が入るというもとぶ町営市場。もとぶマーケット通り会会長の知念正作さん(37)は「公設市場は出店や商売のハードルが低く、文化の継承もしやすくなる」と利点を説明した。

 糸満市中央市場商店会会長の上原新吾さん(32)は、同市場が小中学生や高齢者の居場所にもなっている状況を紹介。「人が集まる場所という市場の役割は、10年後も変わらない」と述べ、市場同士の連携を続けていくと話した。

 牧志公設市場組合組合長の粟国智光さん(43)は「牧志公設市場は魅力ある周辺エリアをつなぎ、まとめる役割もある」と強調。那覇のまちづくりの中で、公設市場が果たすべき役割を考えていきたいと語った。

 ディスカッションでは、国内外の観光客の利用が増えているが「観光客の来場を前提に建て替えると、来なくなった時に無駄な施設になる。地元のための市場であってほしい」という意見も出た。

 サミットは、9年目となる第9回マチグヮー楽会の関連イベント。運営委員長の小松かおり北海学園大学教授は「公設市場がなくなったら困るという思いは多くの人が持っているが、建て替えは既存事業者の利益ではないかとの声もある。役割や必要性など、議論を深めてほしい」と語った。